カブ通レビュー:90点
ダクソ直後でOverwatchに繋がってしまったので今さらですがレビュー。
Good
- 難易度と達成感の絶妙なバランス
- 全体的なプレイ感の洗練・向上
- NPCイベントに遭遇しやすくなった
- 頻繁なアップデート
- 旧作ファンに嬉しいネタが豊富
Bad
- 生理的嫌悪感強烈なステージが無かった
ダークソウルの完成形
初代デモンズソウルから数えてブラボーを抜くと、4作目にしてシリーズ集大成・完成形と言える洗練性を感じました。
ベースキャンプの祭祀場は初代デモンズの「唯一落ち着ける場所」という雰囲気を再現し、初代からのファンを懐かしませるだけでなく施設を集約することでかなり便利になりました。武器強化システムもムダなく洗練され自由度も増し、宣誓も気軽に付け外しできるなど、肝となる冒険以外のストレスが減りました。
旧作に比べ、あまりに親切すぎるので異論もありそうですが、ロードが発生する移動が省かれてかなり快適になったので、歓迎する人の方が多いんじゃないでしょうか。
システムは親切になりつつも今作は人型の敵やプレイヤー乱入マップも多く、剣戟が多いためか難易度は旧作より少し上げてきたように思え、贅肉を落として付けるべき筋肉を付けた印象です。
自分が唯一残念に思ったのは、旧作の「腐れ谷」「病み村」に及ぶような生理的嫌悪感を突いてくるステージが無かったことです。
ファランの城塞やイルシールの地下牢あたりが狙ってる感ありましたが、腐れ谷には及んでません。探索するだけで精神的負荷がかかるまでに至っておらず、デモンズの腐れ谷がスゴすぎて超えようがないだけか単に自分が慣れただけかもしれませんが…
とはいえ印象深いステージも多く、今回お気に入りのステージは「無縁墓地」です。
暗いばかりで大したギミックはないんですが、初代ダクソで完全な真っ暗闇に度肝を抜かれた「巨人墓地」に雰囲気が近く、立地的にこんな空間があることに違和感があり、さらに頭が混乱する展開も待っているので、その謎空間っぷりが好きです。まさにフロム脳を突かれた感じで。
「ここは…!」という感じで旧作の繋がりと同時に諸行無常の哀愁を感じさせてくれるゲーム、今どき無いと思います。
引き算で高まったゲーム性と自由度
武器強化の自由度が上がったのと逆に防具は強化できなくなったのですが、プレイスタイルの自由度を広げる意味で正解だと思いました。
防具が強化できるとそれ一式ばかり装備するようになりプレイスタイルが縛られやすくなりますが、「強化できない=強化しなくても良い」ようにすればボスの攻撃属性に合わせて防具を変えたり、使いたい武器で装備重量のバランスを変えることが気軽にできます。
PvEでもPvPでも一撃が死に繋がる緊張感と、その緊張の先にある達成感の、アメとムチのバランスこそがダークソウルの面白さの正体だと思っているのですが、防具が高性能になると緊張感は下がり、アメもムチも無くなります。
武器強化はサクサクできるけどHPも上がりやすくバランスが取れていると思えるので、防具の強化をやめたことはメリットしかないと思えます。自分は足し算で埋めるより引き算で解決する方が好きなタチなので、こういう判断をするフロムがとても嬉しいです。
DLC待ってます
今回はシリーズ通して遊んできたファンほど楽しめる集大成になってましたが、さらにDLCも出るので楽しみです。今作で一旦ソウルシリーズは休憩みたいな記事も見かけましたが、確かに結構なペースで出してきたので次はACシリーズ重視でオナシャス!